お産後3日目のおかあさんへのお手当て
先日、お手当てをさせていただいた池田早紀さんが出産されました。お産後にお手当てを受けたいですと声をかけていただいていたこともあり、助産院に伺ってお手当てさせていただきました。
ゆったりとしていて、気持ちのいい風が流れ込むお部屋の中で、早紀さんのからだの流れやリズムを感じ動きをみていきました。触れていて、動きが大きく感じられたなぁと思っていたところで、早紀さんから動き出して、体勢を変えていたりしました。早紀さんもからだの中で電気が走るようなものを感じとって、驚かれてもいました。お手当てによって自然治癒力を高めて調整をはじめていきます。そのためかお手当ての前半、後半で同じところを触れていても感じ方が違いました。早紀さんは深い大きな呼吸をされて、リラックス状態に入られていました。そしてからだもどんどん伸びていくような感じがありました。お産でがんばったからだを癒し、からだの戻りを促すお手伝いをさせてもらえたのではないかと思います。
お手当てを終えて、すっきりしましたという感想とともに妊娠、出産の経験が出来る女性の持つ力のすごさ、女性の転機のことなどお話しました。早紀さんとのお話を通して、女性として生まれてこられたこと、助産師の仕事に就けていることが改めてうれしくなりました。役割の責任の大きさも感じたり、しんどさもあるけれど、これだけのうれしさやすきだと言いきれることにめぐりあえたことは、代え難いことだと思います。
お手当ては、相手のことだけではなくて自分のこころやからだとも向き合うところがあります。受ける人も同じです。そこで感じることや気づくことは、毎回違って発見があるように思います。これからもいろいろな方のお手当てを通して、それぞれの気づきを共有させてもらいながら、大切にしていきたいと思います。
早紀さんのところから戻って、家に入る直前に見た大きくてきれいな満月をお手当てに行かせてもらった記憶といっしょに残るのだろうなと思いました。